H E L L O .... 彩りは投げこまれた。ここに集まったのは全部が「コーヒーでありながらコーヒーではないもの/コーヒーではないのにコーヒーであるもの」だ。赤いタイプライターも白い林檎を灯らせるコンピューターも、茶色い豆も、全部が大切な一部になってグループを成している。銀色のスタンプカードは積み重ねられて、その彩りをそっと秘めている。S E C R E T .... でも、そんな秘密は誰かにネガティブな感情をもたらすために用意されたんじゃない。秘められているものは、つまり孕まれているもので、だから過剰なもので、いうなれば余韻そのものだ。いいコーヒーには余韻があるように、いい音楽には余韻があって、いい絵画にもいい文章にもそうだ。それはもしかしたら、文章から色彩が感じられることや、絵画から薫りが感じられること、音楽からフレイバーが感じられることといっしょなのか。そして、赤い、赤いタイプライターから言葉と音色とコーヒーが同時に叩き出されることとも。そうだ、C O F F E E .... あまりにも過剰に、あまりにも余分で秘めやかに、それだからこそ豊饒に、ここに集まっている。挽かれるものたちも、積もるものたちも、なにより集うものたちが。そして全員でドリップする。打鍵される赤いマシンが囁いている。a ta ta kai mo-no ....

古川日出男 小島ケイタニーラブ 近藤恵介 鈴木雄介 蓮沼執太